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芹沢:はーい、皆さんこんにちは! 汐美学園お昼休みの校内放送、ランチタイムアベニューの時間がやって参りました。
芹沢:お相手は私、芹沢水結でお送り致します。
白崎:えっ、えっ、あの、これってもう本番なんですか?
芹沢:はいはい! というわけで!
芹沢:今回のゲストは皆さんご存知、最近学園のあちこちで活動を見かける図書部の部長さんに来て頂きましたー。(本番ですよ!)
白崎:あ、えと、は、はじめまして。白崎つぐみといいます。図書部の部長を務めさせて頂かせて……あれ?
芹沢:どうやら緊張してらっしゃるようですね。はい、深呼吸深呼吸。

白崎:すー、はー。すー、はー。
芹沢:もっとゆっくりどうぞ。
白崎:すー……、はー……。だ、大丈夫です。多分。
芹沢:はい、落ち着いて頂けて良かったです。では早速、図書部の部長である白崎さんにいろいろ聞いてみましょう。
白崎:よろしくお願いします。
芹沢:まずは、多くの生徒が疑問に思っていることだと思うんですが、なぜ「図書部」なのに様々な依頼を受けて活動しているんですか?
白崎:えーと、みんなにより楽しい学園生活を送ってもらえるようにするためです。
芹沢:それをなぜ図書部が?
白崎:図書部という部活だったのは、ええと、偶然というか部室というか……私のわがままに付き合ってくれる人が図書部員だった、という感じでしょうか?
芹沢:いや、こちらに疑問形で投げかけられましても。ええとつまり、偶然だったということでよろしいでしょうか?
白崎:偶然でもあるんですけど、元から図書部員だった筧くんが図書部員だったからこそ活動がスムーズに始められたんだと思っています。
芹沢:なるほど。わかったような、わからなかったような……。ところで、いま話に出た「わがまま」というのは一体どんなものですか?
白崎:個人的なことなので、ちょっと恥ずかしいんですが……大まかに言うと、学園を楽しくする活動を通して自分が変われればいいな、と。
芹沢:自分を変えたい、ということですね。なるほどなるほど。ちなみにどこをどのように?
白崎:引っ込み思案な性格なので、もっと人前で喋っても大丈夫なようになりたいなと思ってます。
芹沢:でも、もう良くなってるんじゃないですか?
白崎:えっ?
芹沢:このランチタイムアベニューって番組は、汐美学園の各スピーカーから放送されていて、リスナーは推定2万人と言われているんです。
白崎:えっ、に、2万人!?
芹沢:はい。まあ、流し聞きの人も多いでしょうけどね。
白崎:そ、そんなに多くの人が聞いてくれてるってのは、その、知らなくて……あの……あぅぅ……
芹沢:えっ、なんですかその色っぽい声は! 男子生徒のハートを鷲づかみしちゃうつもりですか?
白崎:そんな…ぁ…つもりは……
芹沢:(このボイステロリスト並のささやき声、危険だ……)はいっ、本日もお別れの時間となりました! また次回お会いしましょう♪

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